大学から弓道を始めて「形は綺麗なのに中らない」と言われ続けた私が弓歴1年でインカレ出場を叶えた方法

大学から弓道を始め、「形は綺麗なのに何で中らないんだろうね」と言われ続けた私は、少し意識を変えるだけで、3ヶ月程で的中率が伸び始め、部内2年生で唯一インカレ(全日本学生弓道選手権大会)に出場しました。その時の経験を活かし、主に大学から弓道を始めた初心者の為に、射技向上のヒントや大学弓道についての情報を紹介します。

「弓手肩が抜ける」解決法 正面打起し編

んにちは!

 


今回は、弓手肩抜けの解決方法について

お話ししたいと思います。

 


前の記事でお話しした通り、「肩が抜ける」とは

肩の骨が上手くはまっていない状態

です。

 


から見た時に、

左側の肩が背中方向に沈んでいる

 


後ろから見た時に、

左側の肩甲骨がボコっと出ている

 


この様になっていると、

弓手肩が抜けている状態である事が多いです。

 

 

 

弓手肩が抜けると、


・肩線が左後ろ右前にずれ、矢が後ろに飛びやすい

・肩の支えが不安定なので弓の負荷に耐えにくく

   弓を押し切れない(矢は下に飛びやすい)


というデメリットがあります。

 


しかし、3つのポイントを意識するだけで

劇的に肩が抜けにくくなります。

 

 

①大三で弓手を斜め前方向に押し出す

大三をとる時、ただ開くだけではなく

左肩の関節を伸ばす様にして、

斜め前方向にぐっと押し出します。

 


少しでも左肩が身体の後ろ側に寄りすぎると、

そのまま肩が抜けてしまう可能性があります。

 


②肩を大三の位置から変えない

大三で決めた位置をキープする事で、

肩が身体の後ろ側に寄りすぎる事を防げます。

 


③肩の延長線上に肘と拳を合わせる

大三で決めたの延長線上に向かって

を持っていきます。

 

 

 

以上の3つのポイントを意識出来ると、

弓手安定し、負荷に耐えやすく

矢所安定する様になります。

 

 

 

弓手肩が抜ける事に悩んでいるあなたは

今すぐこの方法を試してみて下さい!

 

 

 

今回も最後まで読んで頂き

ありがとうございました!

「妻手肩が抜ける」解決法 正面打起し編

んにちは!


今回は、妻手肩抜けの解決方法について

お話ししたいと思います。

 


まず、「肩が抜ける」とは

どういう状況かご存知でしょうか?


簡単に説明すると、

肩の骨が上手くはまっていない状態

です。


から見た時に、

右側の肩が背中方向に沈んでいる


後ろから見た時に、

右側の肩甲骨がボコっと出ている

 


この様になっていると、

妻手肩が抜けている状態である事が多いです。

 

 

妻手肩が抜けると、


・肩線が左前右後ろにずれ、矢が前に飛びやすい

・妻手の引分けの軌道が安定しない

・肩の支えが不安定なので弓の負荷に耐え難く

身体を痛めやすい


というデメリットがあります。

 


しかし、大三ある方法を実施するだけ

劇的に肩が抜けにくくなります。

 

ズバリ、

 

右肘右肩の延長線上に来るくらいまで開く」

 

です。

 


これによって、右肩の骨をはめやすくなるので、

圧倒的に引きやすくなります。

 


また、大三を広くとる事により、

右腕の下張り(上腕三頭筋)をしっかりと張れて、

引分けの軌道が分かりやすくなります。

 


ただし、

気を付けて欲しいポイント1つあります。


打起した際の肩の位置から

肩を後ろにずらさない


これだけは徹底して下さい。


大三で打起しの状態よりも肩を後ろにずらすと、

妻手が抜けた形に近づいてしまいます。

 

 

妻手肩が抜ける事に悩んでいるあなた

今すぐこの方法を試してみて下さい!

 

 

今回も最後まで読んで頂き

ありがとうございました!

誰もが苦戦する「手の内」完成形に近づける為に!!

んにちは!


今回は、弓手の「手の内」について

お話したいと思います。

 


そもそも、


和弓は弓の右側に矢を番えるので

的の右側(前側)に矢が飛びやすい


という特徴があります。


そこで、


反時計回りの力を加えることで

矢を真っ直ぐ飛ばす

 


というテクニックこそが

「手の内」の本質です。

 


実は、


手の内を習得するには10年かかる


と言われるほど難しいものです。

 


「え!?じゃあ大学の内に習得するのなんて無理じゃん…」


と、絶望するのはまだ早いです!

 


上下左右バランス良く押せている状態

「中押し」と言います。

 


中押しが出来る様になると、

かなり矢所が安定してきます。

 


ある3つのポイントを意識するだけで、

格段に中押しの手の内に近づけるのです。

 


① 橈骨茎状突起(とうこつけいじょうとっき)から矢を押し出すイメージを持つ

 


橈骨茎状突起とは、

親指側手首にあるくるぶしの様な所です。

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よく、角見(つのみ)で押せ、と指導される事があるかと思います。

角見とは、親指の付け根辺りの事です。

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確かに、角見で押す事反時計回りの回転力をつける為に必要ですが、

これを意識し過ぎる下に押してしまう可能性

があります。

 


なので、もう少し大きな視点から考えて

 


橈骨茎状突起から押し出すイメージ

を持ってみましょう!

 

 

②弓と中指〜小指の第二関節の間に

隙間を作る

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これをする事で、弓を握り過ぎるのを防ぎ易くなります。

卵を握るように という表現がある様に、

柔らかく、キュッと握る事

弓に無駄な力を与えなくて済む様になります。

 


また、ベタ押し(握りに手のひらが完全についてしまう状態)になる事を防ぎ

しっかりと角見で弓を支え易くなります。


これによって、弓に正しく力を伝えられ、

矢を真っ直ぐに飛ばし易くなります。

 

 

③自分から見て人差し指と親指が平らになる様に押す

 


こうすると、が地面に対して垂直になります。

 


これは、弓をバランス良く押せている証拠になります。


最後までこの形をキープ出来れば、

押しのバランスが良いまま離すことが出来ます。

 

 

 

以上の3つのポイントで、


これは初めて聞いた!


というものがあったら、

今すぐに試してみてください。


そこで得た感覚は、あなたに合う手の内を見つけるヒントになってくれます。

 

 

今回も最後まで読んでいただき

ありがとうございました!

的中を上げるのに必要不可欠!「弓手を強くする」

んにちは!

 

今回は、よく中る人に共通する点として

代表的な弓手を強くする」という点に

注目していきたいと思います。

 

さて、ここで言う「強い弓手とは

どういうものなのか?

 

ズバリ、

弓の力に負けず、的方向に

押し切れる弓手

なのです。

 

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弓手はいわば矢の発射台ですよね。

つまり、発射台がブレなければ

間違いなく的中率は上がるのです。

 

逆に、

弓の力に負けてしまって、弓手

的方向に押し切れない

という状況になってしまうと、どうでしょう?

 

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そう、あなたのご想像通り、

矢は的から離れるだけでなく、

矢所も散ってしまいます。

 

も、弓道を始めて1年間

ひたすら妻手で引いていたので

弓手がブレることが多く、

的中が安定しませんでした。

 

しかし、2年生になってすぐの頃、

ある方法を実施することで弓手が強くなり、

的中が7割近く出るようになりました。

 

 

弓手が押せない

的中が上がらない

 

というあなたは、

次の方法を実施してみてください。

 

目通りを過ぎた頃、弓手の肘から中指にかけての筋を

意識して的方向に伸びる。

 

で伸びている間、

弓手の肘を意識している人は

意外と少ないと思います。

 

そこで、いま、腕を伸ばして

そのまま肘を内側にぐっと張ってみてください。

 

肩から肘にかけての下側の筋肉(上腕三頭筋)

を使っている感覚が分かると思います。

 

その筋肉で、弓の負荷に耐えるのがミソです。

 

あとは、そのまま真っ直ぐ的方向に押すために

肘から中指にかけての筋を意識します。

いわゆる、中押しの状態に近づけるのです。

 

中押しに関しては、

次回の「手の内」の記事で

詳しく触れていこうと思います。

 

今回の記事を読んで

弓手の肘を意識していなかったあなたは

すぐに意識して引いてみてください。

 

 

今回も最後まで読んでいただき

ありがとうございました!

「縦線」で身体の軸を強くする

んにちは!

 

今回は、「縦線」について

お話したいと思います。

 

 

「胴造り」についての記事でもお伝えした通り、

胴造りが安定すれば矢所も安定します。

 

しかし、

「良い胴造りをずっと維持出来ない」

「引いていくうちに胴がブレてしまう」

 

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なんてこと、ありませんか?

 

私の経験上、

胴が最もブレやすいのは、引分けのときです。

 

そこで、引分けの際に気をつけておきたい

3つのポイントをお伝えします。

 

 

①物見の首筋を伸ばす

しっかりと物見を入れると、右耳の下辺りに

首筋が浮き出てくると思います。

この筋を伝って、上から何かに吊るされる様に

ぐーっと伸ばしてみてください。

 

 

②腰から下への力を意識する

腰から足にかけて、力を流すイメージを

持ってください。

足の裏から根が生えている様なイメージ

身体を支えます。

※この際、しっかりと母指球に重心を乗せます!

(「胴造り」の記事を参照)

 

 

③矢線と身体の関係を意識する

引分けてくる際の矢線から、

自分の身体が頭から「にょきーっ」と

生えてくる様なイメージで引分けます。

 

 

上の3つのポイントを意識することで

身体の中心を感じやすくなり、

縦線を活かすことが出来ます。

 

 

「縦線が弱い」

「胴が安定しない」

 

 

というあなたは、

今すぐこのポイントを意識してください。

 

 

今回も最後まで読んでいただき

ありがとうございました!

「肩線」とは?

んにちは!

 


今回は、「肩線」について

お話したいと思います。

 


初心者の場合、

「肩線って言われてもよくわからない」

ということが多いです。

 


あなたは、「肩線」とは

何のことなのか

どういった点で大事なのか

ご存じですか?

 

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ここで、少しでも「ん?」と思ったら

この先の説明で、肩線について理解しましょう!

 


まず、肩線とは両肩を結んだ線のことです。

どちらかが前、後ろに出たり、

上がったり下がったりすると、

肩線がズレた状態になってしまいます。

 

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肩線がズレると何が良くないのか?

それは、力の流れの向きです。

 


例えば、弓手肩が妻手肩よりも前に出ると、

自然と矢が前を向きますよね。

という事は、そのまま離すと前に飛びます。

 


発射台がズレていれば、

当然、矢所もズレます。

 


ただ、に言えば、

肩線さえ揃えれば矢は真っ直ぐ飛ぶ

のです。

 

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しかし、ここできな問題があります。

「肩線は、自分が引いてくる感覚では分かりにくい」

という傾向があるのです。

 


「引いてくる感覚は悪くないのになぜか中らない」

「なぜか分からないけど矢所が散る」

という場合は、

まず肩線が揃っているかを確認しましょう。

 


最もオススメするのが、動画を撮影することです。

客観的に自分の射を見ることで、

肩線が揃っているか一目で分かります。


動画を撮る際は様々な角度から

撮影するのがポイントです!!

 


今回の記事を読んで

「肩線を意識したことが無かった」

というあなたは、


今すぐ、自分の肩線が

揃っているかを確認してください!

 

 

 

今回も最後まで読んでいただき

ありがとうございました!

 

 

「打起し」で肩が上がらなくなりたいあなたへ

んにちは!

 

正面打起しの場合、「打起し」と言えば

「肩を上げない」

とよく言われます。

 

打起し肩が上がってしまうと、

引分け〜会にかけて、肩が詰まってしまい

伸び合いや弓手の押しが上手くいかなくなってしまいます。

 

しかし、初心者の場合「肩を上げない」

という表現では、難しく感じると思います。

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(実際、私もそうでした…)

 

なので今回は、

打起しでどうしても肩が上がってしまう…」

というあなたに

あるコツをお教えしたいと思います。

 

まず、「肩が上がっている」状態

自分で感じることが大切です。

両腕をあげて、グッと上に伸びてみてください。

今が「肩が上がっている」状態です。

 

では、その状態から

肩甲骨を下げるイメージで、肩を下げてみてください。

今が「肩が上がっていない」正しい状態です。

 

この状態の肩を保ちながら、

それ以上上がらない所まで打起してみてください。

そこが、あなたにとって正しい打起しの状態です。

 

打起しで肩が上がってしまうこと

悩んでいるあなたは

今すぐに、この方法を実践してください!

 

今より格段に、打起しが上手くなります!

 

今回も最後まで読んでいただき

ありがとうございました!